2015年2月17日火曜日

AKG Y55購入


初記事はヘッドホン購入になります。AKGのY55という機種を買いました。


・購入経緯

このY55は機種名こそ変われどDJモデルであるK618DJの後継にあたる機種です。外観のフォルムはそのままに、アルミパーツだったハウジングのリング部を4色の樹脂に変更、カラーバリエーションを展開しています。また、ケーブルはK545と同様の2.5mmステレオミニジャックを搭載し着脱式となりました。ドライバも同一特性ではあるがK618DJとは別のドライバを使用しているとのこと?(ハーマンスタッフさん談)

前機種のK618DJも所持していましたが、実はこの機種ヘッドバンドが極端に脆いという欠点を抱えていました。購入後約1年で初号機がお釈迦になり、保障期間内で交換してもらって使っていた2号機も前の秋ごろにスライダー部にヒビが入り、側圧が確保できなくなってしまったため使用を断念していました。(友人やtwitterのフォロワーさんもヘッドバンド折れを経験したようです)音はいいんですけどねー。
そんな時に発表・発売されたのがこのY55。発売当初は同じ欠陥を抱えているのではと思いK618DJが壊れた後も手が出せずにいました。
しかし前回の秋のヘッドホン祭で代理店であるハーマンインターナショナルさんに話を伺ったところ、Y55ではヘッドバンドに使う樹脂の成分を調整し、耐久性を確保していますという話を聞きまして、それならば買わない理由は無いと手のひら返し。ついでに2月からハーマンさんが値上げをするというので駆け込みで購入する運びとなりました。


・外観

普段のバッグと一緒に。
ブラック、レッド、ブルー、ホワイトの4色がありますが、自分はホワイトを購入しました。
個人的にはK618DJのアルミリングの方が好きでした。マットな仕上げで安物感はありませんがなんとなくのっぺりして見えてしまう…ホワイトは一番まともかと自分は思いました。

そしてケーブル。着脱式になったはいいもののプラグ部がずんぐりむっくりでまあダサい。なぜK545のそれのようにスマートな形にできなかったのか。差別化?
元の曲げ癖も抜けにくく、片出しとはいえ使い勝手は悪いです。リモコンがいらない人はリケーブルを勧めます。自分は即座にリケりましたw
上記画像のケーブルにはちょっとしたネタを仕込んでるのですがそれはまた後日。

前機種のK618DJと。ケーブルのダサさよ…


・装着感

Y55は音質云々の前に特筆すべき項目として装着感があります。新品開封したての装着感はそれはそれは恐ろしいものです。
こんなん。万力と謳われたK518DJの側圧を見事に継承しています。
とはいえイヤーパッドがもふもふパッドに改善され耳当たりは良くなったのである程度耐えられます。K518DJは10分と耐えられませんがこいつなら30分は耐えられますw
ティッシュ箱矯正などを施した現在でも1時間を超えるとメガネのせいもあって耳が痛くなってきます。
 
その代わりガッチリと頭をホールドしてくれるのでヘドバンとかしても全然取れません。実際にヘッドホン着けてヘドバンする機会なんて早々ないでしょうが。ないよね?
またこの側圧のお陰でドライバと耳の距離感が程よく近くなり、低音がダイナミックになっている節はあります。なので矯正しすぎるとどんどん低音が離れていって物足りなくなってしまうかもしれません。要注意。

遮音性は抜群、音漏れも通常の音量では皆無です。もふもふイヤーパッドと側圧のお陰だね。側圧最高。


・音質

一言で言うと低音寄りのドンシャリ型です。
 
低域は流石DJホンというとろで、深低域と言えるようなかなり下の帯域から持ち上がり、聞き疲れしない程度に程よく硬く鳴らしてくれます。
ドッドッと跳ねるような音ではなくズッと沈み込むような鳴り方をします。これはY55の一番の特徴でしょう。HD25とは真逆といってもいいとこです。これがハマるかハマらないかで好みは分かれると思います。
 
そんな低域に中高域は埋もれているのかというとそんなことは無く、必要十分以上にしっかり出てます。四つ打ちなんか聴いても拍打ちで旋律の流れがぶった切れる事はなく、シンセメロは特によく出てきます。
自分は高域が満足なレベルに達していないと食指が動かないのですが、そんな自分が満足できた音です。決して色気はないですがドライ過ぎず。うまくバランスの取れた音だと思います。
 
中域は少し遠く聴こえるので気になる人はいるかもしれません。ボーカルが主張する事はなく、楽器の一部みたいに鳴ってしまうのでそこは難点か。ドンシャリ好きな方なら違和感無く聴けるはずです。
 
音場についてはいい意味で狭いです。自分だけのクラブルーム、みたいな表現が適切かはわかりませんが、マッシブな音がダイレクトに耳に届く感覚でそんな感想を持ちました。
解像度はまあまあ高いんじゃないでしょーか。自分の下流が解像度爆上げの構成なのであまりアテにしないでください_(:3」∠)_
 
こんな音なのでジャンルは選びます。ダブステップなんかはベースラインがゴリゴリ鳴って非常に気持ちいいです。またトランスではシンセやピアノメロにハマってくれて拍打ちとメロディーラインのバランスがグッドです。
低域の沈み方の関係でロックには合いませんね。ロックはK518DJ系やHD25の方が余程上手いです。

総評して打ち込みの電子音楽向きってとこです。Perfumeとか聴く方は一度試聴してみてください。相性は保証します。
一万円と少しで購入できる事を考えるとかなりコストパフォーマンスは優れた良機種であると思います。

なお音ゲー用ヘッドホンとして最適という事を提唱しておきます。片出しで腕の邪魔になりにくく、低域で拍を取り、高域も冴えてるのでリフレクのノーツタッチ音も聴き取りやすい。そして何よりSota Fujimoriさんの楽曲にベストマッチという事。これで聴くGLITTERは音ゲーマーには是非聴いて欲しい音ですね。

ちなみに下位機種のY50と聴き比べると、高音の出方で大きく差があります。Y50は高音のキラキラ成分がY55よりも少なく、結果として低音過多で音場も狭く聴こえました。デザインの好みはあるでしょうが多くの人はY50よりY55の方が音は良いと感じるでしょう。
AKG大好き人間としてもY50のあの洗練されたデザインは惹かれましたが、音の為に購入は踏みとどまってしまいます…
それでも価格帯なりの音は出ますので、酷評はしませんが。
 
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長々と書いてきましたがこうしたレビューを書くことは初めてで、伝えきれない部分もあるかと思います。読まれて少しでも気になった方は是非とも家電量販店などで試聴してみてくださいまし。
ブログネタは溜まっているので次は早めに更新したいところ。こんなんですがよろしくお願いします。





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