2019年3月5日火曜日

K3003 生産終了

K3003 生産終了。


2019年2月、私が世界で最も好きなイヤホンが生産終了となりました。

2011年9月発売だったので、およそ7年半。10万円を超えるユニバーサルイヤホンの中では異例のロングセラーでしたが、遂にその幕を閉じることとなりました。
3月現在、市場在庫は静かに消えつつあります。


発売当時、高級イヤホンと呼ばれる価格帯が5万円前後だった頃に突如として登場したK3003は驚きとともに迎えられました。
その衝撃はコアなマニアだけでなくライトな層にも波及、多くの人にその名を知らしめました。

10万以上の価格帯が無尽蔵に湧き出るようになった今でも褪せずに、高級イヤホンの代名詞として挙げられることもあるほどの知名度はカリスマと言っても差し支えはないでしょう。

今まで高級イヤホン市場を牽引し、立役者として輝いてきたK3003に、改めて敬意を評したいと思います。

ありがとう、K3003。


発表直後のヘッドホン祭で聴いたときの感動は今でもはっきり覚えています。
カナル型イヤホンとは思えない音場と鮮烈な音色、そして洗練された美しいデザイン、それとPVに一瞬で心を奪われ、いつか購入するとその場で心に決めたほどでした。

当時は高校生で先立つものがなくすぐに願いは叶えられませんでしたが、足掛け2年半でようやく手にすることができたときは感無量でした。

以来今日まで愛用し続けており、私のオーディオの半分はK3003と共にあると言っても過言では無いと思っています。


私が生産中止の情報を知ったのは、奇しくも5年前に自身でK3003を購入したその日でした。

多くの高額イヤホンが出ては消えを繰り返している間も唯一ずっと生産し続ける、そんなマスプロダクト然とした姿勢が好きでした。
その好きな理由の1つが消えてしまうというのは悲しいものです。

そんなショックを未だに引きずり、誰に向けるでもないこんな記事を書いている次第です。

今市場には多くのイヤホンが存在しますが、私にとってはK3003が唯一無二のイヤホンなのです。いつか生産終了になるとは思っていましたが、それでも耐え難いものがあります。

私の中でK3003を超えるプロダクトが出てくるとは今は思うことが出来ません。
願わくばAKGから更にいいモノが出てほしいところですが。ほんの僅かな望みを持って、これからイヤホン業界を見ていこうと思います。











というわけで生産中止と知った直後に予備機を確保してきました。
これであと5年は生きていけるぜ。

0 件のコメント:

コメントを投稿