2015年9月10日木曜日

カードサイズバランスアンプキット製作記

こんにちは、小餅です。
今回はアンプキット製作記となります。画像多いのでご容赦ください。


・今回製作するアンプについて

今回制作するアンプはフォロワーさんがC88で頒布していたアンプキット「カードサイズ薄型バランス駆動アンプ(BOKU-CRO-SS)」という名のシロモノです。
手軽な構成のキットでバランス駆動を体感できることで自作界隈では人気のアンプキット、「僕はクロストークが少ない」、通称僕クロの構成をバックグラウンドに、それを名刺ケースに入る大きさまで小型化・薄型化したものが本キットになります。

先に完成画像がこちら。

薄型化の都合上、部品のすべてのパーツが表面実装、且つほとんどの部品が1608サイズと呼ばれる米粒よりも小さいチップ部品という仕様になっています。
このサイズの部品のはんだづけはケーブル畑の自分には未知の領域でしたが、まあなんでも試してみるものですね。完成品の薄さに惹かれ、コミケには行けませんでしたが頒布主様に郵送していただき入手、製作にとりかかりました。


・製作記

まず届いた基板を見て心が折れかかります。

下半分が電源部となっていて白線部分で割って作るのですが、その電源部の密度たるや帰宅ラッシュ時の京王新宿駅のホームのよう。

総部品点数53。対して小餅くんの表面実装経験は0。そりゃビビりますって。

先端の細いこて先と精密基板用フラックスを買い、いざはんだづけ。唯一ケチって精密基板用はんだを買わなかったためにほとんどのパーツがはんだの直径より小さいという滅茶苦茶な中、なんとかコツを掴みつつ時間をかけて作りました。microUSBコネクタのはんだづけで案の定ブリッジしたり、印字が剥がれて極性行方不明になったり、ピンセットでパーツを弾き飛ばしたり、いろいろトラブりました…w


こんな感じ。フラックスで汚いですね…まあ初の表面実装にしては上出来じゃないでしょーか(自画自賛)
あ、この画像中央と上のオペアンプを逆にしちゃってますねてへぺろ。このあとこいつらを外すのに一苦労しました。
隣は大きさ比較のための一円玉。とても大きく見える不思議
 
 
ランド剥がれなど諸々のトラブルを誘発しつつもなんとか完成!!
ケース加工は手元に十分な工具がなかったのでひとまず妥協
リチウムイオン充電池はパーツと一緒についてきました。
余計なこと考えずに済むので助かります…!
 
薄いです!厚さ約10mm,ミニプラグのカバー径とほぼ同じ長さです。
ケーブルはVegaでアナログIN,AKピンアサインの2.5mm4極でOUTです。今後のためにminiXLR5を挟み変換ケーブル化しました。
そして取り敢えずと言わんばかりにマステ。統一感あってかわいいかなとw


・おまけ

K545の方ですが元々はヘッドホン側端子が3極ジャックなのでバランス非対応でした。ので
こいつを

こうじゃ
気合で4極化。二枚目の白い塊はパテです。
外見上は全く変化なく綺麗に改造することが出来ました。
また、基盤部品がだいぶ音をスポイルしているみたいでこれを外したための音質向上も大きいみたいです。気になった方はお試しを。

同じ手法でY55も弄ってます。今のところ手持ちではこの2本がバランス対応です。


・音質

一聴して「あ、これスゲエ」と思わせてくれるような音ですね。具体的には、分離感の向上による定位の安定、バランス独特の音のキレ、スピード感など、十分すぎるほどに感じられます。この薄さから鳴らせてるとは思えない程に…w

予想していた通りというか…個人的な好みとは違いましたがこれはこれで、という感じ。最近のHi-Fi志向なサウンドかなーと感じました。人を沼に落とせる音みたいな(?)

X5やK545との相性は良いみたいで、特にK545は十全に鳴らせていますね。ここまで鳴らせるのか…とびっくりしましたw
バランス駆動体験がこの薄さでできるというのはかなり価値があると思いました。気分や音源でAHA-120と使い分けていきたいです。

 
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長々書きましたが、コンセプト、製作難易度、音質のどれをとっても非常に面白いアンプであると思います。
このキットの再頒布があるのかは不明ですが、これに限らずアンプキット製作は楽しいので気が向いた方は是非僕クロなどから始めてみましょうw

ではでは。


表面実装タノシイイイイイイイイ

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